院長 コラム Vol.3
Vol.3 #予防の話 #虫歯の話 こんにちは。 ブラッシングと一緒に使うと有効な補助清掃器具のお話をしようと思います。 最近は大手のドラッグストアや大型雑貨店などで様々な種類の口腔ケアグッズが売られています。どこから流通するのかわかりませんが、メーカー曰く「歯科医院専売品!」なんかも売ってたりして。 専門用品のコーナーがあると、つい立ち寄ってしまうのですが、商品を選ぶのに悩んでいる方にうっかり話しかけてしまいそうになるので、あまり長居はしないようにしています。歯科医師免許って首から下げて持ち歩けるサイズではないから、ただの怪しい人ですよね。 歯科医院でしたら免許は持ち歩かなくても一応は信用していただけそうなので、皆さんも口腔ケア用品に悩んだら私に限らず、気軽にスタッフに聞いてみてください。 特に衛生士さんはお口に合った清掃器具を選ぶプロです!お時間をいただければブラッシングのコツと一緒に適した清掃器具を選んでくれますよ。 歯ブラシ以外に使う清掃器具といえばデンタルフロス(糸ようじ)と歯間ブラシでしょうか。 前回少し触れましたが、虫歯の原因は歯の表面に「長時間」停滞したプラークとその中にいる細菌です。 プラークは細菌がくっつきやすい表面のザラザラをつくり、複雑に絡まったプラークの中に様々な細菌が潜んでいます。 雑草が茂った中にたくさんの昆虫や小動物が潜んでいるような感じでしょうか。昆虫や小動物をゼロにすることは無理ですので、草を刈って風通しを良くしてあげる必要がありますね。 ブラッシングで比較的平坦な面の汚れは取れますが、取りにくい部分の一位は間違いなく歯と歯の間でしょう。 ブラシが届かない以上、フロスや歯間ブラシでこれらを清掃します。 薬局に行くと様々なフロスが置いてありますが、大まかに分けるとワックスの有無と持ち手の有無です。 歯科医院では色々な理由でデンタルフロスはワックスなしのものを使っています。 別にプロ仕様なわけではなく、治療上都合が良いだけですので清掃に使う場合はワックスありのものをお勧めします。 次に持ち手の有無ですが、持ち手のないものの方が、バリエーションが多く、コスパは良いです。ただ、慣れは必要ですのでなかなか難しいなというのであれば持ち手有りから始めるのも良いですね。 使うだけでプラークの残り方が変わりますのでお勧めです。 歯間ブラシはフロスよりも大きさがあるので歯の間の清掃性はとても良いのですが、サイズ選びに注意が必要です。サイズ的に歯間ブラシが通らない方もいらっしゃいますし、逆に細すぎるとうまく清掃できない方もいらっしゃいます。こちらは一度歯科医院で相談するのが良いかと思います。 サイズ確認をして、お勧めのサイズを処方させていただきます。